2012/12/19

おなじ“志”を持ったBrotherたち...


■ BLUE TRAIN / SMILE BLOSSOM


音楽へ対する思い、仲間、土地、挫折
成功、喪失と出会いのサイクル。様々な情景が浮かんでくるリリックと
温かみあるトラックになんだか熱くなりました。昨年、神戸での
ライブで呼んでもらった二人は紛れも無く双子のブラザー。
離れているけど二人は私のブラザーだよ。最高のアルバムをありがとう!
リリースおめでとうーー!


こちらの作品でコメントさせて頂きました。
アルバムコメント→☆☆☆




ARTIST:SMILE BLOSSOM
TITLE:BLUE TRAIN
LABEL:Galactico Records / GLTR-008
PRICE:¥2,000(tax in)
RELEASE DATE:2012.12.19
SMILE BLOSSOM BLOG
http://ameblo.jp/smileblossom/



TRACK LIST
01. BLUE TRAIN104号車 (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
02. BROTHER (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
03. オレンジに染まる工業団地 (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
04. 金木犀 (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
05. 梅雨明けJAZZ (Produced by Yakkle)
06. GROOVE (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
07. HU LA LOOP (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
08. 金木星 (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
09. 満月の夜 (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
10. ジグソーパズル (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
11. Pieces -西郷小学校- (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
12. 汗かいた分、種撒いた分 feat. k-az a.k.a nemui (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
13. KOBE "光" STREET (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)
14. 菫の音 -Smile note 2012- (Produced by Yakkle)
15. 車窓 (Produced by DJ 3422 & Alter-Ego)


【Liner notes】
古今問わず、このHipHopのシーンにても多くの才能を生み出してきた彼の地、神戸。確かな音楽を奏で、意思のある言葉を紡いできた歴史ある街。だが、その多様さのあまり “神戸” という街を代表する “スタンダードとなりうる音” というのは未だなかったように思える。だが、SMILE BLOSSOMが作り上げた今作 “Blue Train” は、ようやくそんな “音” になりうるものではないか…そう思わせるだけのものがここにある。きっと彼らは謙遜するに違いない。過大な期待はきっと迷惑だろうと知りつつも、この作品を聴きながら神戸の街を歩いてみればそれが誇張などではないことはきっと分かるはず。
自己紹介がわりのM-2「BROTHER」でも語られる通り、血のつながった「双子のブラザー」という国内外見渡しても珍しいSMILE BLOSSOM。前作ではトラックメイカーやフルートもいたグループ構成は1MC1DJのコアのみに削ぎ落とされた。これまでオブザーバー的な立ち位置だったDJ 3422が今作の制作・ディレクションに前作より深く関わったことにより、双子ならではの濃密な音楽空間を封入することに成功した。
直接的なタイトルを持つM-5「梅雨明けJAZZ」はもちろんのこと、よりプライベートな内容となったリリックで語られるM-3「オレンジに染まる工業団地」やM-15「車窓」、同音異義なタイトルで愛を語ったM-4「金木犀」とM-8「金木星」といった15曲全編にサウンド面だけではなく哲学としても、二人が愛してやまないJAZZのエッセンスを感じれるはずだ。その中には、港町としての歴史、近代的な街並み、古い西欧建築、そこはかとなく漂う気品…etc.おおよそあの土地から香る臭いのほとんどが詰まっている。
DJ 3422が長年ディグし続けてきたヴァイナル。そこから抽出された極上のループとMC CLEAの枯れた声質はやわな「JAZZY」とは一線を画す強度を持ち合わせている。
また、彼らが開催し続けているイベントのテーマソング的なM-7「HU LA LOOP」には彼らがどれだけあの土地や仲間に深い愛情を抱いているかが伝わる。しかし、実は聴き込むほどに、むしろ彼らが、神戸という土地、神戸という空気、神戸の仲間たちにどれほど愛されているのかを知ることができる…そんな作品になっている。きっと完成させた本人らも気づいてはいないだろうけど。
ここしばらくの神戸HipHopシーンを代表することになるであろう傑作、と自信をもって太鼓判を押そうではないか。ぜひとも聴いていただきたい。

Text by KN-SUN from Improve


みんなにまた会いたいな!



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